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2021.7.7 スポーツコミュニケーション

そのミーティングは有効か?

スポーツの指導現場では、ミーティングで伝達したり情報を共有する機会は多いと思います。

では、指導者が伝えたことや説明したことは、選手にちゃんと伝わっているでしょうか?

選手が「はい」や「わかりました」と言ったならば、指導者はわかったと思ってしまうのではないでしょうか?

では、この時の選手の本当の気持ちはどうでしょう?

わかっているかもしれないし、わかったつもりになっているだけかもしれません。
または、「はい」とは言ったが全然わかっていないのかもしれません。

もしここに、選手と指導者の間でこのような「ズレ」が起きているとどうなるでしょう?

このコミュニケーションのズレが、選手のパフォーマンスやモチベーション、そして結果に影響してくるのです。

コミュニケーションは双方向で行われるものなので、一方的だと当然うまくいかなくなります。

実際、一方的なコミュニケーションだと、どんな問題が起きるでしょうか?

例えば、
監督に対する不信感を感じる、不満になる、信頼度が低下する、モチベーションが下がる、意欲が低下する、結果が出ない、練習に来なくなる、サボる、辞める、ケガする、練習に身が入らない、など、、、

このような小さなズレに気づかないままだと、このズレが次第に大きく膨れ上がってしまい、取り返しのつかないことにまで発展する可能性があります。

スポーツの話題でニュースに取り上げられる不祥事の根本原因は、全てミスコミュニケーションからくるものです。

過去にも、ある競技の集団ボイコットや体罰問題など、スポーツ界では数えきれないほどの様々な問題が取り上げられましたが、これらも全てコミュニケーションの齟齬が原因です。

ミーティングでは、双方向のコミュニケーションを意識し、
「今言ったことは、選手がどれくらい理解しているだろうか?」
「選手が言いたいことはないだろうか?」
「選手が言えないことは何だろうか?」

一つ一つ、自分に問いを立ててみてくださいね。

この指導者と選手の関係性を良くして結果に繋げるのが、スポーツコミュニケーションコーチである私の専門領域です。

双方向のコミュニケーションのズレを少しでも小さくして、チームや選手のパフォーマンスアップに役立てていただけると嬉しいです。