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2023.7.29 スポーツコミュニケーション

選手にどのように考えさせるか

心技体+インテリジェンス。

これは、私が所属している日本スポーツコーチング協会が掲げているコンセプトです。

昔の時代、つまり指導者の言うことが絶対だった時代は「頭」はいりませんでした。
指導者に言われた通りに従わないといけない。そんな時代だったのですから。
逆に自分で考えて判断して「それは嫌です」なんて言ったらそれはもう、大変なことですよね。
指導者に決められたことをやる。指示命令に従う。指導者に言われたことをやれば間違いない。
自分が考えなくても指導者が決めてくれる時代。今思えば、選手側は楽だったかもしれません。

しかし今は時代が違います。
時代の変化はますます加速しています。
自分で考えて判断する力を備えておかないと状況変化に対応できません。

では、どうやって選手に考えさせるのか。

それは、指導者の〇〇が選手の思考にもろに影響されます。

その〇〇とは。

一つは、指導者の「質問の質」です。

どんな質問を投げかけるかで、選手の考える力はまるで変わってきます。

よくある質問で、
「質問しても全然返ってこないし選手が答えきれない」
というのがあります。

これは、選手が質問されることに慣れていないこともありますが、やはり指導者の「質問の質」の問題もあります。

指導者の質問の質が高ければ選手の思考も高まる。
となると、日々の質の高い質問を積み重ねることで選手の思考力もうんと高まってくるのではないでしょうか。

それがコミュニケーションの観点から見た、パフォーマンスアップの秘訣です。

では、どんな質問をすればよいのか。

私たちスポーツコミュニケーションアドバイザーはそのような質の高い質問を山のように持っています。

どんな質問文なのかを言葉で説明するならば、
自分が「そうじゃない、こうだよ」と言いがちな答えを、直接教えるのではなく「質問」でその答えに導く。そういった相手に気づきを促す質問。
選手はどうやったらその答えに行き着くのか。選手が自らその答えに行き着くような質問文です。

サポートしている指導者さんにはその質問リストを渡して現場で使っていただいていますが、その競技で使える質問文を一緒に作ることもあります。

選手のパフォーマンスアップは技術的な指導だけではありません。
指導者自身の成長も実はパフォーマンスアップの近道なのです!

指導者さん自身のますますの成長、これからも応援させていただきます!