「自分が思っていることをうまく言葉にできない」
「インタビューでうまくしゃべれない」
「話すのが苦手」
そう思うアスリートは多いのではないでしょうか。
少なからず、私もその一人でした。
その私自身の語彙の乏しさは、引退した後のセカンドキャリアで痛いほど思い知らされることになりました。
語彙力のなさでこんなにも辛い思いをするとは、現役時代、考えたこともありませんでした。
このアスリートの語彙力に関しては、アマチュア選手に限らず、プロ選手も同じことが言えるのではないでしょうか。
プロ選手が年始に今年の抱負など話す機会があるかと思いますが、正直見ていて残念というか、勿体ないなとも思うこともよくあります。
アスリートの語彙がなぜ乏しいのか?
その背景には、これまでの指導や環境が大きく影響します。
一つは、選手も指導者も、そのスポーツが上手くなることだけを考えているということ。
そのスポーツのプレーだけで一生食べていくわけではないと思いますので、スポーツをしながら、スポーツ以外の、人生に必要な能力も同時に高める必要があります。
もう一つは、指導者の影響です。
そもそも、指導者自身も語彙が乏しかったり、そこにコンプレックスを持っている指導者も多いのではないでしょうか。
その背景には、やはり一方的な指示や命令により、選手時代に自分の考えていることや思っていることを言葉にしてこなかったことがあると私は考えます。
「監督の言うことは絶対」
特に今の指導者が選手の時代は、よりその傾向が強かったのではないでしょうか。
また、チームスポーツであれば、まだ選手同士のコミュニケーションが図れるので、言葉にする機会は多々あるかと思いますが、私がやってきた陸上競技など、個人競技や自分自身との対話が中心となるスポーツは、チーム競技と比べてもアウトプットする機会ははるかに少ないのではないでしょうか。
言葉の数や量が、考える力や言語能力、語彙力、思考力、リーダーシップなど、全ての能力に影響します。
私は、心技体のある選手に、そのような【インテリジェンス】を備える関わり方の専門として、選手にいかに話させるか、効果的な問いを投げかけていかに考える力を高めるか?そのような役割を持って、スポーツチームや指導者に関わらせていただいています。
是非あなたの語彙力アップに繋げながら、あなたの魅力度も、思考力もパフォーマンスも高めていきませんか?
きっとあなたのファンも格段に増えますよ!