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2021.12.30 スポーツコミュニケーション

監督の指示命令で出す結果と選手が自ら考えて出す結果の差

監督の指示や命令で、言われたことをやって結果を出すのは簡単です。
しかし選手にとって、そのプレーに対する理解力や吸収力、納得度などはどうでしょう。

「そう言われたからやった」
「その練習をすれば強くなると思ってその通りにやった」

きっと選手は、監督に言われたことで頭がいっぱいなのではないでしょうか。

では、その練習をやる理由や、その練習で具体的に何がどう上達するのかを選手に質問すると、果たして選手は答えられるだろうか?

監督の一方的な指示命令の指導を選手が受け続けていると、選手にどんな影響が及ぶのか。

自分の頭で考えていない、つまり思考と行動が結びついていないため、

具体的には、
・ミスをしやすくなる
・自分で状況判断できなくなる
・指導者が変わったりプレーする環境が変わるとどうすればよいかわからなくなる

といったことが起きるのではないでしょうか。

もし、高い身体能力を持ちながら、それが発揮できない選手がいるとするならば、恐らくこれらの要因が考えられるかもしれません。

監督の中に答えがあったとしても、選手自身はその答えを理解しないまま「言われたこと」に対してプレーをやっていては、選手にある本来の能力も開花する機会を失い、成長を妨げてしまいます。

指示命令のもとで出した結果と、自分で考えて理解して行動して出した結果の差とは。

それは、選手に備わる能力の差です。

理解力、思考力、主体性、吸収力、判断力、対応力、分析力、語彙力、行動力、実行力、、、

監督の指示命令で結果を出した時と、選手が自ら考えて理解して結果を出した時では、どちらの方がこれらの能力が高まるかは、一目瞭然ですよね。

選手に備わる能力の差は実際に形として見えませんが、目先の結果以上に大事だと思いませんか?

「監督が指示命令をする」
「監督が選手に〇〇させる」
このような『指導者が主』の状態から

「選手が意見を出し合う」
「選手が練習メニューを立てる」
「選手が率先して練習をする」
といった『選手が主体』の状態へ。

それが選手たちの明るい未来や指導者自身の価値向上に繋がると私は信じています。

ポイントは、「いかに選手に考えさせるか」です。

選手の「心技体」に【知】が備わる指導が浸透するよう、私自身も地道に発信し続け、選手主体のチームを作りたいと考えているチームに関わっていきたいです。