先日、北九州市立中井小学校で職員向けのコミュニケーション研修を実施しました。
ご依頼時は、コロナの感染状況が落ち着いている時でした。
しかし開催が近づくにつれ、感染爆発が広がり、福岡コロナ特別警報、そして緊急事態宣言と日々状況が変化し、校内での集合型研修の実施ができなくなったと、私の研修開催の可能性も危ぶまれたのです。
そんな中、校長先生の、教育界における人材育成や、校内で取り入れている教師間のメンター・メンティ制度の効果を高めたいという想いによって、感染対策をしながら研修効果を高める最善の方法を考えていただき、集合型研修ではない、オンラインと対面を融合したこれまでにない新しいカタチで職員研修を実施することができました。
この1年半、コロナで感染者数が増えているからと、ほとんどの研修・講演がキャンセルとなり、私自身もキャンセルされることにすっかり慣れてしまいました。
しかし、今だからこそコミュニケーションが重要であることを理解しているリーダーや、時代の変化に柔軟に対応できるリーダーは、「なにができるか?」を考える思考を持っています。
もちろん、キャンセルという選択も当然のことで、適切な判断です。
今回、私も直前までキャンセルを覚悟していたのですが、最終的にはやると言っていただいた校長先生の決断にただただ感動しました。
コミュニケーション研修は、対話を重視しているので、オンラインで一方的に伝える研修としては適切ではありません。そういう意味でも、コロナ禍におけるコミュニケーション研修の難しさを感じています。
そんな中、今回、初の試みで、私は校長室でオンライン配信をしながら、各教室に待機している先生方が対話をするといった、私の一方通行にならない研修ができたことは、時代の変化に柔軟に対応できた、一つの大きな事例になったと実感しています。
先生方からも研修後の沢山の感想をいただきましたので、内容を含め、また別の機会でご紹介します。