陸上長距離の新谷選手の特集をテレビを観ました。
私は30年前に実業団選手として走っていましたが、体重管理で精神的に追い込まれていた苦痛感や、体重管理の仕方が30年経った今も変わっていないことにまず驚きます。
私も当時から、体重管理の仕方にずっと疑問を感じていました。
専門分野のコミュニケーションから外れてしまいますが、私の知っている知識としてお伝えしたいと思います。
まず、体脂肪率は、18歳~20歳までは増えておかないといけない時期であります。出産できる体を作る時期に過度な体重管理はしてはならないということです。
また、指導者が選手の体重をチェックしたり体重を聞いたりしていますが、海外では、監督が女子選手の体重を把握すること自体が、セクハラや人権侵害として非難される行為となっています。
加えて、中高生の長距離選手に鉄剤を打つ行為が以前問題になっていましたが、鉄剤を打ってその場では結果が出たとしても、鉄剤を打つことで、その後の選手の体に悪影響を及ぼしてしまいます。
また、貧血検査では、ヘモグロビンの値を検査するのではなく、調べないといけないのはフェリチンです。
このような知識は、私も競技を離れてずいぶん経ってから知りました。
指導者がそのような知識を持っておく必要があるのは当然ですが、これからは選手自身がパフォーマンスアップのために、自ら学んで自分で自分の体を守ったり、必要な知識を習得してほしいですね。
新谷選手のような影響ある選手が発信することは、これからのスポーツ界にとってプラスになることは間違いありません。
私も微力ながら、スポーツ界の発展のために、自らの経験をはじめ、コミュニケーションのお役立ち情報を発信していければと思います。