スポーツコミュニケーションを実践している指導者の方にお伝えしている具体的な方法の一つに、
「BAR」「AAR」というスキルがあります。
今回はAARについてです。
AARとは、After Action Reviewの略で、つまり、練習後に質問をするというものです。
この練習後にする質問は、どんな質問が効果的なのか。
練習中や練習後によくある光景というのは、
パターン1
指導者「あのプレーはだめだ、もっとこうしろ」「お前何やってるんだ」「何で何度言ってもできないんだ」
パターン2
指導者「もう少しここをこうやったほうがいいぞ」「まだまだ〇〇が足りない」「ここができてないから今度はこの方法でやってみろ」
みたいな感じでしょうか。
これをBARに変えるとするならば、
「今、何を意識してやろうとした?」
「やってみてどうだった?」
「イメージとどこが違ってた?」
「今度はどこに意識を向けたらいい?」
「それはどうして?」
「どれからやってみる?」
「優先順位は?」
この違い、おわかりでしょうか。
指導者が一方的に教えたりアドバイスしたり、指示命令をするのではなく、問いかけて選手に気づきや発見を促しています。
なぜアドバイスよりも質問が有効なのか。
それは、選手が自分の頭で考えて答えを導き出したほうが、自分の納得感や理解が深まり、成長が早まるからです。
アドバイスよりも質問が有効な理由は、研修でも体感できますので、是非参加してみてくださいね!