BLOG

lifestyle blog
2021.6.6 スポーツコミュニケーション

チームのビジョンやミッション・理念について

実業団やプロチームとなると、そのチームのビジョンやミッション、更には会社の経営理念や企業理念などがベースとなり、チームが作られていると思います。

これは経営陣やスタッフだけが共有しておくものではなく、選手にどこまで浸透しているかが重要です。

それはなぜか?

逆に、経営陣やスタッフだけが熱い想いを持っていて、選手は好き勝手やっていたらどうなるでしょう?

過去にも起きた、プロ選手やトップアスリートの問題行動や不祥事というのも、こういったことが影響していないでしょうか。

ある日本代表チームの指導者は、「強化だけでは選手は育たない」と話します。

選手一人ひとりがどんな考えでどんなビジョンを持っているか。そのことを指導者やスタッフが知ることが重要であることと同じく、選手にも知ってもらう必要があります。

それが選手に浸透していれば、選手一人ひとりがその理念に基づいた行動になり、それがチームカラーとなっていきます。

私が実業団選手時代は、そんなことを考えたこともありませんでした。
ただただ自分のことだけを考え結果を出すのみと。

でも、それが実業団選手としての自覚に欠けていたということに気づいたのは、引退してずいぶん時間が経ってからのことでした。

ただただ体を鍛えるだけでなく、チームのアイデンティティーやビジョン・ミッションについてもチームで話し合う。
この大切さを知っているリーダーたちは、共通して「ミーティングにより時間をかけるようになった」と言っています。

またコロナ禍においても、一時期練習ができなかった期間にミーティングの時間が注げたことで、選手一人ひとりの自覚を促すことができ、選手の意識やモチベーションを高められたそうです。

ところで、
指導者のあなたは、
ご自身の「指導理念」をお持ちでしょうか?

この理念を選手と共有できているのとできていないのでは、選手のパフォーマンスは変わりそうですか?

ミッション・ビジョン・経営理念・企業理念等を、選手に浸透するまで何度も話し合いを繰り返したら、選手の理解度やチームの貢献度、闘争心、チームワーク、一体感、モチベーション等は変わりそうですか?

コミュニケーションでは、常に指導者とこのようなテーマを話題にしています。

あなたの指導理念、そしてチームのビジョンやミッション、この機会に振り返ってみませんか?