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2025.9.7 スポーツコミュニケーション

「わかったか?」に代わる3つの問いかけ

スポーツ指導や教育の現場でよく使われる『わかったか?』という問いかけ。
でもそれだけでは主体性は育ちません。
本記事では、理解を深め、思考を広げ、改善力を養う3つの問いかけをご紹介します。

スポーツ指導や教育の現場でよく使われる言葉に「わかったか?」があります。
でも、その問いに対して学生や選手は「はい」と答えるしかなく、本当に理解できているのかは見えません。
今回、大学の授業では、学生の理解度や主体性を引き出す3つの問いかけを実践しました。

1. 「どう説明する?」――理解度を確かめる問い

授業では「隣の人に説明してみよう」と促すことがありましたが、説明できるかどうかで理解の深さが一目でわかります。
スポーツの現場でも、選手に説明させることで意識や理解度を確認できます。

2. 「もし◯◯だったら?」――思考を広げる問い

「もし相手がゾーンディフェンスだったら?」
「もし残り30秒で1点差だったら?」
こうした仮定の問いは、判断力を鍛え、思考を広げます。
授業でも「もし別の立場だったら?」と投げかけ、学生たちが新しい視点に気づくきっかけを作りました。

3. 「どう工夫する?」――改善力を育てる問い

「もっとよくするなら?」
「次に活かす工夫は?」
と問いかけることで、学生も選手も“考えるクセ”が身につきます。
「失敗した…」で終わらず、「どう修正するか」を探せるようになります。

この3つを繰り返すだけで、選手はただの受け身ではなく、主体的に考えるようになります。

選手の主体性を引き出すコミュニケーション。
それには、指導側の質問力が大きなカギとなります。