今回は、「勝つ要素」というテーマで一緒に考えたいことがあります。
この「勝つための具体的な要素」を指導者さんと一緒に見つけることはよくやることですが、今回は別の視点をご提供したいと思います。
改めて、
「勝つ要素にはなにがあるか?」
では、これを指導者だけが考えていくのと、選手も一緒に考えるのでは、どんな違いが見られるでしょうか。
まず、「指導者自身が考える」。
これはほとんどの指導者さんが普段やっていることだと思います。
これを、「選手も一緒に考える」。
というのを取り入れると、実際、どんなメリットがあるのか?
ここでは、コミュニケーションの専門領域、つまり、心技体知の「知」の部分で見ていきますね。
まず、指導者は、選手がどんなことを考えているのか、選手の頭(思考)を知ることができます。
もちろん、現段階の選手の思考の質やレベルも把握できますが、逆に
「そんなこと考えていたんだ!」
「そんなことを思っていたのか!」
と、知らなかった選手の一面に気づけたり、自分の頭にはない考えや発想を選手からもらえるのではないでしょうか。
他には、選手に考えさせることで選手の思考力が高まったり、チーム内に情報量が増えたり。
あとは、動かしている脳みその数が指導者一人だったのが、選手が20人いたらチーム内で21個の脳みそを働かせていることになり、単純にチームとしての思考力、つまりインテリジェンスが高まることになります。
それはきっと結果にも大きく影響するのではないでしょうか。
当然、コミュニケーションの量と質も変わってきます。
きっと他にも沢山のメリットがあると思いますので、あなたも是非、あなた自身のメリット、そして選手やチームのメリットを見つけてみてくださいね。