なぜ海外の経営者たちは、自分にコーチを付けているのでしょうか。
それは、利害関係のない第三者からのフィードバックを求めているからです。
経営者は自分が裸の王様にならないよう、客観的に自分のことを見てくれる人や自分が発している情報を返してくれる人を必要としているのです。
スポーツの監督も、立場的には経営者と同じではないでしょうか。
では、あなたが監督として日頃発している情報(態度、表情、姿勢、声のトーン、言葉など)を、選手やコーチ、周りの人たちはどのように受け取っているでしょうか。
自分のことは自分が一番わからないというのはよく聞きますよね。
相手と1時間話している時、自分の顔を一番よく見ているのは、間違いなく相手のほうです。
例えば女性であれば、もし自分のメイクが崩れていることに気づかず、それを相手が言ってくれなかったら恥ずかしい思いをするでしょう。
その1時間、自分で自分の顔を見なければ、自分で気づくこともできません。
フィードバックとは、見えているものを事実としてそのまま返すことです。
事実をそのまま返すのは、相手にとってとてもリスキーなことです。
あなたの周りの人達は、率直に自分が発している情報を、事実としてそのまま返してくれるでしょうか。
私たちコーチは、客観者として率直なフィードバックを行います。
残念ながら今はまだ、自分にコーチを付けているスポーツ指導者はほとんど見当たりません。
しかし自分にコーチを付けることも、自分の身を守る一つの手段になるのではないでしょうか。
裸の王様にならないよう、自分が発している情報を自分で知る。
あとは、あえて自分から選手へフィードバックを求めに行くという方法もおすすめです。
「自分の指導はどう伝わっている?」と。
相手にとっては、そのほうが圧倒的に言いやすいですよね。
コーチングでは、「正しいフィードバックの方法」も必要な知識としてお伝えしています。
指導現場でもフィードバックが必要な場面、多々ありそうですね!
そもそも、「フィードバックとは何か?」から、一緒に考えてみませんか?