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2022.7.19 スポーツコミュニケーション

指導者の状態が選手のプレーに影響するとは?

私はコーチとして、クライアントのエネルギーバランスを整えることを、コーチングセッションの中で行っています。

ここでは、私のクライアントがスポーツ指導者の場合で考えてみたいと思います。

例えば、ある試合でチームが負けて、指導者が激しく落ち込んでいたとします。
そうすると、その指導者の状態って、選手にも伝染しそうではありませんか?

またある時、監督が二日酔いの状態で練習に来たとします。
そうすると、指導者のパフォーマンスはどうでしょう?
指導者自身の、指導のパフォーマンスも普段より落ちそうではありませんか?

また、もし指導者とスタッフ間で激しい衝突が起きていたら、選手の中で気がかりが増えないでしょうか。

指導者がイライラして話しかけないオーラを出していると、それは選手に気を遣わせていることにならないでしょうか。
選手が指導者の様子を気にしながらプレーをしているって、それは指導者が選手の集中力を切らしていることにならないでしょうか。

このような指導者の状態が選手やチームのプレーに影響することを考えると、指導者の状態は、常に良い状態であることが求められますよね。

しかし、指導者も一人の人間です。エネルギーの状態にも波があります。
落ち込むこともあれば、苦しいこともあるでしょう。
日々プレッシャーに追われ、もしかしたら不安や恐怖を抱えていることの方が多いのかもしれません。
誰にも相談できず、常に孤独感を感じているかもしれません。

そんな時、私はコーチとして指導者の心を軽くしたり、指導者のエネルギーが下がっていたらそれを上げたり、モチベーションが下がっているようだったら高めたりと、指導者のエネルギーバランスを常に整えることをやっているのです。

コーチングやコミュニケーションって、技術指導や対話を円滑にするようなイメージがあるかもしれませんが、専門家として実際にやっていることは、そのイメージとかけ離れたところにあるのかもしれません。

コーチとは、クライアントをゴールまで送り届ける支援をする人のことを言います。
この、クライアントのエネルギーバランスを整えるという関わりも、全てはクライアントをゴールまで送り届けることに繋がっているのです。

あなたの心の状態は今、満たされているでしょうか?
あなたのエネルギーバランスはどんな状態ですか?
もし落ちている状態だったら、チームや選手にどのような影響を与えているでしょうか?

指導者のエネルギーバランスを整える。
これはチームや選手のパフォーマンスアップに欠かせない、指導者の重要なミッションですね。