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2022.7.12 スポーツコミュニケーション

選手の感覚を活かす指導

選手はそれぞれ、自分の感覚を持っています。
コミュニケーションで「個性を活かす」というスキルがありますが、選手それぞれにある「優位感覚」も一つの個性であり、それをどう活かすか?が指導者に求められています。

逆に言うと、指導者自身にも自分の感覚があり、その自分の感覚で指導をしてしまうと選手の可能性を潰してしまう恐れもあるのです。

仮に、指導者が自分の感覚で指導をしたとします。
そうすると選手は、指導者から自分の感覚と違う感覚で言われたりアドバイスを受けたことで、迷いが生じます。
その監督が言っていることに対して、「んっ?」と疑問が生じ、理解に苦しむかもしれません。
更には、監督の言うことを聞かなければと、選手自身が妥協をしてしまうかもしれません。

もう、この時点でコミュニケーションのズレが起きていますよね。

よくあるのが、指導者自身がビデオを見て研究して強くなったというケースで、
「お前たち、ビデオを見ろ!」
と選手全員にビデオを見ることを促す指導です。

これはあくまで、指導者自身が「みる」という視覚系の感覚が優位にあっただけで、選手みんなが同じ優位感覚とは限りません。
もっと言えば、「きく」という聴覚系が優位にある感覚の選手に「見ろ!」と言ってもあまり有効ではありません。

これらの優位感覚は、基礎講座でお伝えしている診断表を活用することで、選手の優位感覚を知ることができます。

選手一人ひとりの個性を活かす方法、是非現場で活かしていただけると嬉しいです。