昨夜、私が所属している一般社団法人日本スポーツコーチング協会主催の特別講演会が開催されました。
オンラインで受講できたこともありますが、参加者が240名もいたことにまず驚きました。
当協会の理事でもある、元女子7人制ラグビー日本代表ヘッドコーチの稲田氏が、東京オリンピックでの大舞台を戦い終え肌で感じたことや、彼がヘッドコーチとして東京オリンピックを目指してきた5年間を振り返った、沢山の貴重な話が聞けました。
とても大切な話ばかりでしたので、少しずつ情報としてお届けできればと思っていますが、今回は一番大切で重要な、指導者としての基本的な話があったので、その部分をシェアします。
【スポーツと深くかかわる指導者は、自らがプレーヤーやスポーツそのものの未来に責任を負っているということを常に認識することが重要である。】
上記内容は、実際に日本スポーツ協会の公認指導者養成テキストに記載されているものです。
稲田氏は、この一文を取り上げ、「指導者は結果を出そうと目の前のことに集中しすぎて視野が狭くなり、このことを忘れがちになる」という話をしていました。
つまり、指導者は選手の未来に対しても責任を負っているということ。
その生徒が在籍する3年間だけを関わっているのではない。
その子どもがクラブチームに加入している期間だけが指導者として負うべき責任ではない。
関わってしまった以上、その先の人生の責任も負うことになるということです。
私も職員向けのコミュニケーション研修では必ずお伝えしていますが、今の生徒や選手との関わりが、彼らのその後の人生に大きく影響していきます。
指導者としての基本。
ボランティアだからと、簡単な気持ちで指導をしない。
気持ちが引き締まりますね。
指導者が常に選手のその後の人生、彼らの未来に責任を負っていることを忘れずに指導できるよう、その気づきを与えたり意識してもらうことが私の役目であることも再認識しました。
日本スポーツ協会の公認スポーツ指導者資格をお持ちの方は、今一度テキスト等見返してみるのもいいかもですね。